<<カナダに滞在中のワーキングホリデーから>>





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− 朝日 美穂さん −
★ 2001年5月 ★
カナダ/トロントへ

 旅行やホリデーを楽んだあと、11月中旬くらいから仕事探しを始めました。もともと日本語教師をしたいと思って勉強もしてきたのですが、あまり需要もないようだし、日本語教師にこだわらず自分の興味のあることをやってみよう!と思うようになりました。
 今勤めているセカンドカップは自宅からも近く、雰囲気も気に入っていたし、カナダの接客業のリラックスした感じがとても新鮮だったので興味がわいて、張り紙を見て、すぐに申し込みをしました。運良く英文履歴書も持っていたので。その日はたまたま地域を統括する大ボスがいたため、その場ですぐ軽い面接を受けました。あまりに突然の出来事で、戸惑いました。「難しいことを聞かれたらどう答えよう、あぁ、今日変なトレーナー着てる」など。その2〜3日後に店のマネージャーと面接をし、即採用が決まりました。翌日からすぐ働くことになり、半年ののんびりした生活が終了しました。
 朝4時半におきて、5時半に出勤して店を開ける準備をしなくてはならない。(もちろん)接客も同僚との会話も説明するのもされるのも全部英語。コーヒーを飲まないので説明がうまく出来ない。マフィンにはいってるクランベリーとラズベリーの見分けがつかない・・・。しかも勤務して5日目で、まだ満足に飲み物を作れないのに1人で店を開けることに!!お客さんはともかく、同僚の話すスピードに容赦がない・・・など、体力的な疲れはもちろん、精神的にも気を張り詰めて仕事をしていたので、7時間の勤務のあとはぐったりしてすぐにベッドに倒れこむような毎日でした。ただ、どんな仕事も慣れるまでの間がきついだけなので、1週間後より2週間後、2週間後より1ヵ月後!と思いながら、少しずつ自分のペースを作っていきました。はじめの頃は同僚の世間話のスピードについていけず、疎外感がありましたが、徐々にスピードにもなれ、会話に入って付いていけるようになり、今ではマネージャーに「最近は文句も言えるようになったのね」とお褒めの言葉?もいただきました。
 今タイムリーに直面している問題といえば、例えば「Everything is OK」の解釈が、私と同僚の間で微妙に違うということでしょうか。自分の感覚と同僚の感覚が違うということを時々痛感させられます。特に解釈が違うことで、仕事が滞る時に・・・。
 私の職探しというのは比較的楽だったと思います。「体験記」と呼べるほどの体験も苦労もしていない・・・と思います。ただカナダで生活をはじめて10ヶ月たち、その間にいろいろ悩み考えたことがあります。もちろんワーホリをするに当たって、自分の目標があり、達成したいことなどがいくつかありました。いつも「もう○才だから、無鉄砲なことはしないで無難にいこう」と、年齢を楯にして挑戦することをあきらめていたこと、精神的に幼いこと、自立していないこと、これらが私が自分の中で変えたいと思っていたことです。そして3年前にカナダ旅行をした時に、この国の大自然やゆっくりした時間の流れ方がとても気に入って、趣味である写真や絵を描くことに時間を費やしたいと思っていました。
 半年の間は自分のやりたかったことを満喫すべく、旅行に出たり、トロント市内を散歩しながら写真をとったり、ちょっと興味の湧いた料理に精を出したり、今までの自分を休める意味でも、自分の興味の湧いたことに時間をかけるという意味でも、自分なりに大事な時間を過ごしていたつもりでした。でも、周りからの反応というのは「毎日ふらふらしてて暇じゃない?」「うらやましいなぁ、遊んで暮らせるなんて」「何で働かないの?」といったものでした。何度かそういったことをいわれるうちに、友達と会うのが億劫になっていきました。友達が言うように、ただふらふらと遊んで、無駄なことをしている気にもなりました。1人で家にいることも多くなって、いろいろ考える時間も増えて、「何でここにいるんだろう」「カナダにいる必要がないんじゃないか」そう思うことも多々あって、だんだん気が滅入っていきました。
 でもそんな気持ちを救ってくれたのも、友達でした。頻繁に遊びにきてくれたり、おいしいものを食べに誘ってくれたり、一緒に旅行したり、いろんな話を聞いてくれたり・・・。話をしているうちに、自分が今感じていること、自分がやりたいと思っていたこと、なぜカナダにきたのか、ということを再確認することが出来ました。自分ひとりで頑張っているんじゃない、励ましてくれるカナダにいる友達も、日本から応援してくれる友達も、心配し時には叱咤してくれる家族も、これほど大事だと思ったことはありません。あと2ヶ月で帰国となりました。仕事探しや英語の面では苦労はあまりありませんでしたが、自分の中の弱い自分と向き合うこと、弱い部分を少しづつ克服して、「出来る」という自信に変えていくこと、これが私にとっての一番の大変なことだったのかもしれません。
 ワーホリでカナダに滞在できる1年間というのは、紛れもなく自分だけの時間です。今海外生活を頑張っている人、これからくる人、いろいろな人から意見をもらって悩んだり、ちょっと傷ついたり、そして自分自身でした決断に迷いがでたりすることがあるかもしれません。そんな時でも、自分がなぜカナダを選んで、カナダにきたのか、ちゃんと理由や目的がしっかりしていれば、原点に戻って頑張っていけると思います。自分を強く持っていること、自分の決めたことに自信を持つことが大事だと、この10ヶ月でわかった気がします。あとの2ヶ月間、仕事も忙しい真っ盛りですが、楽しい真っ盛りでもあります。ちょっと落ち込みそうな時も自分の尻を一生懸命叩いて奮起して、カナダ生活を満喫するつもりです。そしてカナダで得たこと、ホリデー中にたくさんとった写真や絵をもとに、帰国後に1つかなえたいと思っている夢があるので、今度はそちらに向かって頑張っていくつもりです。
カナダに滞在中のワーキングホリデー/ワーホリから

          
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