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最近いただく最も多い問い合わせの一つに、「英語+アルファ」というのがあります。この方もそうですが、現在日本から来る人達の多くは「英語+アルファ」を考えています。英語だけを習得して帰っても、就職が難しいといった考え方からの方針です。この方はアルファの前に英語学校に半年間行こうと考えているのでまだいいのですが、中には英語なんてまるっきりできないのにいきなりコンピューターや秘書などの特殊なコースを希望する人も少なくありません。
現在この国に留学するワーキングホリデーや学生の人達の7割は女性であるということから、もっとも人気のあるコースはコンピューターコースと秘書コースです。やはり将来的につぶしのきくコースを選ばれる人が大半です。ここ数年の日本の不景気を反映してか帰国後の就職難を心配して、どういった業界へ入るとしても手に職(技術)を持っていた方が、選択肢が増えるというのがこれらのコースを選択する大きな理由といえるでしょう。また、一般的な日本人がコンピューターを扱えないというのも大きく起因しています。
これもバブルの頃は、人気の旅行業界へ行くためのトラベルコースや、総合的にすべてを浅く広く勉強できるマネージメントコースなどに人が集まったものですが、それらのコースの卒業生の就職が非常に難しくなってきたのと、技術的なものを身につけようという傾向に移り変わりつつあったのとで、現在はやはりコンピューターを中心とした専門職的なコースがポピュラーです。
しかしこれもある程度の英語のレベルを備えてからビジネスコースへステップアップしないと、恐怖の悪循環が始まります。図にしますと、
そして将来的にオーストラリアのビザを取得する際には、必ず過去に取得した学生ビザの出席証明が必要になります。それが80%を越えていない上記の方のようにドロップアウトした人の場合、ビザの発給を受けることができないというケースも少なくありません。
ですので、先を考えて"アルファ"の方に力を入れ過ぎるのは、逆に時間とお金を無駄にすることにもなりかねないのです。
まずこの国から持ち帰るもので、将来的に最も有効となるものは英語なのです。英語ができないのであれば、コンピューターができるようになって帰ってもなんのアドバンテージにもならないのです。
一緒に仕事のポジションを競うのは日本で新卒、短大卒、専門学校卒といった人達です。そこに仕事を辞めて、もしくは仕事に就かずオーストラリアに行き、ビジネスカレッジを出ましたといって一緒に面接を受けるわけです。当然その子にかけられる期待というのは英語力しかありません。「あなた英語は問題ありませんか?」と聞かれて、頭を掻きながら、「イヤー.....まぁ、に、日常会話くらいならおそらく.......モゴモゴ......」などと言っている人を中途採用するくらいなら、日本の情報処理科やスクールオブビジネスなどを出た人間を雇った方がよっぽど会社に貢献してくれるのです。
ですので、留学する人が日本に持ちかえる技術を生かす場合、必ず英語とセットであると考えなければなりません。
それとよく聞かれる質問に、「この学校を出たら就職に役立ちますか?」というのがあります。
これもこの国の大学の卒業証書であれば、それなりの威力も発揮します。しかしそれ以外はなんの効力も無いと考えていただいて結構です。これまでに書いたこととも重複しますが、外国帰りの人に期待するのは出た学校の卒業証書ではなくて、いったいどういう形で会社に貢献できるのかとういうことです。
現在日本の雇用形態が、終身型雇用制から欧米型雇用制へと移り変わっていることは、会社の雇用(解雇)状況を見れば一目瞭然であるということが言えます。
これからの時代、海外に出た人が日本の社会から求められるものというのは、コンピューターを扱う技術でもなく、優秀な秘書の能力でもありません。これら技術的なものは誰でも備えることができるはずで、もともと備えているのが当然であると考えるべきです。
現在日本人が就職難を恐れて身につけようとしている英語+アルファのアルファは、海外から持ち帰る国際的センスと日本人の持ち得ない社交性であると考えるべきではないでしょうか? |