<<ワーキングホリデーがオーストラリアのラウンド>>
   



− Vol.4 −


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   アリス・スプリング♪
 オーストラリアの象徴と言えば、ノーザンテリトリーにある、エアーズロック。でもその他の何かを探りたい!こぢんまりとしたケアンズ空港からアンセットに乗ってアリススプリングスに降り立ったのは7月の半ばのことでした。何時間にも及ぶバス移動も、なかなかいい経験ですが、快適な空の旅もリッチ気分に気持ちがイイ。アリスの空港内には旅行者がすぐに宿泊施設を予約できるインフォメーションがあります。荷物受け取り場所のすぐ隣なのでわかり易いです。私もそこで一番安いバックパッカーズホテルを紹介してもらったので、送迎バスに乗るまで、いとも簡単にこなせてしまいました。そして、遂に来ました!セントラルオーストラリア。足元に光る赤い土が魅力的です。これぞ、ノーザンテリトリーカラー!! まったく水気のないサラサラな砂。
 市内の西側沿いに,水が一滴もないトッド川があります。それでもいくつかの橋が架かっており,雨期の洪水に備えています。その周りには、乾燥に耐えられるユ―カリの木が生えており、所々にブッシュファイヤーの跡が残っています。木の根元が黒く焼け焦げ,それでもなお、しっかりと葉をたらしています。また、アボリジニの人々(オーストラリアの先住民)が、ゆっくりと時間を過ごす光景も見られます。近くの公園の芝生に座りながら、アボリジニ独特の絵を描いているおばさんに出会いました。たくさんの絵の具を目の前に並べ、細い枝のような棒で丁寧に点々を落としていきます。気の遠くなるような作業です。
 アボリジナルピクチャーのモデルとしてよく見られるのは、ゴアナ(とかげ)や、蛙,蛇,ハニーアンツ(蜂蜜がいっぱい詰まったお尻を持つ蟻)などがあります。これらは、彼らにとって重要な存在ではないかと、感じました。絵画は、大きいサイズのもので,60ドルくらい。私も、一目惚れした一枚の絵を買いました。
 トッドモールと呼ばれるショッピングセンターには、ノーザンテリトリーならではの伝統的工芸品や絵画、エアーズロックなどのダイナミックな自然に関する品物が売られています。一番印象的だったのが、真っ黒な蝿の大群。蝿は、水分を補給するために,ありとあらゆる個所にとまりますが,目,鼻,口によって来られると困ってしまいます。
 トッドモール沿いに、石造りの小さなアデレードハウスがあります。この建物は、果てしなく広いセントラルオーストラリアをカバーした初の病院です。外の暑さとはガラッと変わり,建物内は涼しく,当時使っていた医療器具やベッド,写真などが展示してあります。ここで一番見応えがあるのはトランシーバーと,フライング・ドクターサービス(空飛ぶ救急車)に関するものでしょう。現在では,空港の隣に大きな施設が設けられており,いつでもレスキュー部隊が飛んでいけるようにスタンバイしています。時には、南北に走る道路、スチュアートハイウェイ上が滑走路になるそうです。
 アリススプリングスの繁華街は小さいけれど,たくさんのアクティビティーで溢れています。自然を愛する人々にとっては,まさに天国ではないでしょうか。砂漠を駆け周ったり,ブッシュでキャンピングしたり。薬にも役立つ乾燥地帯の植物を見つけ出したり、野生のカンガルーがのびのびと飛び跳ねる姿を眺めたり、勿論、幻想的なサンライズ、サンセットのパノラマ・ビューは見ものです。茶褐色の色の具合も太陽の陰りによって変化していきます。まさに、自然が繰り広げるエンターテイメントの様でした。
 ツアーの種類は様々で,選ぶ時には,他の旅行者に相談して情報を集めてみるのもいいですね。私は、市内にあるツアー案内所でたくさんのパンフレットと、長時間にらめっこをして,最終的には2つのツアーを選びました。1つは、オーストラリアの代表的なアボリジナルカルチャーに触れるツアー。アボリジナル文化はとても長い歴史があり,奥が深い。この文化の背景には,エアーズロックが関わり、崇められています。苛酷な自然環境で生き抜いていくための術を身に付け、その独自の文化を尊重し,守り続けてきたそうです。
 ツアーガイドさんは女性でアボリジニの方でした。彼女は,独特のハンティングの方法や、多数の伝統的な生活用品などについて説明してくれました。綺麗に磨き上げられた重い槍は、カンガルーや大きな獲物用とのことですが,しばしば罪を犯した人間に使用したりするそうです。まず、両腕を叩き折り、次に両足。最後に頭を割り、火にほうり込むという、生々しいお話でした。その後は,アボリジニの伝統料理の説明。ハニーアンツのお尻についている蜂蜜を吸ってみたり、白くて,大きくて,むちむちした幼虫を目前に、木の実などを試食しましたが,あまり美味しいものではありませんでした。そうこうしていると今度は、私たちの前でアボリジナルダンスが始まりました。はりのあるこげ茶色の肌に,白のペインティング。木製の短いステッキを両手に持ち,カチカチ鳴らしながら,はだしの足で砂をたたきます。また,エミューや,カンガルーの真似をしながら,ディジュリドウ(木製の長い笛のような楽器),に合せて踊ります。人間の原始的な踊りで,力強く、エネルギーに満ちていて、「全身鳥肌」モノの素晴らしい演技でした。
 2つ目のツアーはガーネットという宝石の原石を採りに行きました。この宝石は,ワインレッド色の透き通った石です。ただの石ころをザルにあけ,水に浸し,太陽の光を頼りに夢中で探します。制限時間を気にしながら大きい原石をと,欲張った結果,3つの大きなガーネットを手に入れました。自分で採った宝石で,自分だけのネックレス,指輪をつくるぞ!
 その後は、アウトバックの大自然を豪快に駆け抜ける4WDツアー。4WDは、砂埃を巻き上げながら,舗装されていない砂利道をグングン進んで行きます。窓の外には、きみどり色の植物が広がっています。乾燥地帯の、植物の葉は白っぽく,強い陽射しに耐えたり、水分調整しやすい色をもっています。そんな、厳しい暑さの中にそびえ立つのは巨大なゴーストガム・ツリー(ユーカリの木)です。この樹齢300年のユーカリの木は、5人の男の人が手を広げ,取り囲んでも届かない大きさでした。
 アリススプリングスでは、TODDY'Sというバックパッカーズに泊まっていました。一泊12ドルという格安プライス(ドミトリールーム)で,しかもプール付き。さらに,BARとバーベキューエリアが隣接してあります。ここでは、ディナーが$7.50セントで、テーブルに並んでいるサラダや,鉄板の上で焼かれたオージービーフが食べ放題!私は、いつもここでオーストラリアンビ―ルを楽しみました。その数日後、ここのバッパーの従業員に声をかけられ、キッチンハンドの仕事をさせてもらえることになりました。
 仕事の内容は、朝の8:30〜1:00、TODDY'Sの42室ある部屋のクリーニングのお手伝い。そのおかげで、2ヶ月間、タダで泊まることができました。しかも、完璧な英語環境! これは、ラウンド用語で,フリアコ(フリーアコモデーション)と呼ばれているラッキーな出来事。オーストラリアンに囲まれながら仕事をしたくても,(私のように),英語を聞き取れないとなれば,チャンスは少ない。仕事は見ながら覚え,何度も聞きなおしても解らなかったりすることもありました。仕事を与えてくれたTODDY’Sのボスに感謝しています!!泣き有り、笑い有り、そしてありがとうの仕事奮闘記です
 アリスの街を見下ろす絶好のポイントは,アンザックヒルです。夕暮れ時には、真っ赤に染まった街を望めます。背後に聳える山脈の裂け目から,一本の道がまっすぐ伸びています。地元の人々はこの山脈を,赤い芋虫と呼んでいました。つるつるとした赤い岩が輝き,遠くまで続いています。この一本道も,エアーズロックに並ぶ、セントラルオーストラリアのシンボルに匹敵するモノだと思いました。
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